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首都圏都県別賃料相場

スクラップアンドビルドの活発化傾向

2011年07月04日

相変わらず海外への店舗展開が数多くニュースに流れますが(テナント情報館参照)、国内ではここへ来て店舗のスクラップアンドビルドがかなり活発になって来ました。
震災以降は一時「新規出店は凍結」とされていた企業が多く見受けられましたが、ここへ来て「既存店舗の改装・てこ入れ」に加えて、活発なスクラップアンドビルドの動きが出てきています。
これは業種に限らず「物販店舗」「飲食店舗」両方の業態にその傾向が見られます。
そしてどちらの業態も「1階」を求める傾向が顕著です。
ですから6月は「優良立地な1階店舗」では「飲食店と物販店が取り合う」状況もしばしば見受けられました。
そして最近はあまり耳にはしなくなっていた「条件の上げ合い」も発生しているようです。
そしてまた同時に「新業態の出店計画」も活発です。
ファミレス企業→丼物店出店
大手酒屋チェーン→文房具店出店
大手居酒屋チェーン→牛丼店出店
その他にも数多くの「新業態へのチャレンジ店舗」が出店され始めていますが、そのキーワードはやはり「安くて使いやすい」でしょうか。
つい先日、数年前までは絶好調だった「高級ダイニング系企業」が倒産しました。
大卒の初任給も下がり、デフレもまだまだ収まらないと言うような経済情勢が目の前にあるとなると、なかなか中途半端な「高級店」の新規出店はハードルが高いようです。
そうは言いながらもカラオケ店にも客足は戻ったと言われていますし、会社帰りにちょっと一杯と言う需要もこの夏の猛暑のおかげで、伸びが期待できそうです。
景気は皆で作るもの。節電に負けずに世の中に明るさが戻る事を祈ります。

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介