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首都圏都県別賃料相場

店舗平均賃料は再び下降線を辿る

2012年06月06日

店舗の賃料相場が再び下降線を描いています。
一時はもう下げ止まりで限界賃料かと思われましたが、ここへきて世界不況、国内デフレなどの影響でしょうか。
表示されているグラフは「募集」段階での賃料平均なので、実際の成約時には指値や交渉が入ると考えれば実勢賃料価格は更に10%〜20%程度の水準と推測されます。
また空室期間グラフに目を移せば、東京都心部以外の周辺都市部では、空室期間が長期間にのぼる店舗物件が増えています。
商業界ではこのところの大型商業施設の開業のニュースなどにより、一見華やかな消費復活を遂げているかのように見受けられますが、新規の施設が開業すると以前は流行っていた施設が寂れてくる傾向は変わりません。
このような現象は決して景気が上昇して購買層が増えている訳ではなく、ある程度の固定された数の購買層が、その時々の流行に乗り新しい商業施設を回遊している事を示しています。
つまり「お客が増えた訳では無い」と言う点が今の時代の景気の大きな問題点でありブレーキと言えます。

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介