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若者の飲酒量の減少は猛暑でもビールの売れ行きが伸びない要因?

2012年09月03日

今年はこれだけの猛暑の夏にも関わらず「この猛暑で各地のビアガーデンもお客で溢れ、ビールの売れ行きが好調です」と言う、以前ならば良く耳にしたニュースをあまり聞きません。
それどころか業界のニュースを見てみると軒並み「今期のビール売上は前年比を下回る予想」となっています。
もはや「限られたパイの取り合い」よりも更に悪い「縮小するパイの奪い合い」の様相を呈しています。
そのような世相を先読みして、先日はとある居酒屋チェーン大手さんが「スイーツ店の新展開」をマスコミに発表していました。
同時に「最近のお酒をあまり飲まなくなった若者をターゲットにしている」と、はっきりとコンセプトも付け加えていました。
お酒を飲まない若者がスイーツを食べるのかどうかは別にしても、このニュースを読めば「お酒を取り巻く業界」の危機感は相当なものだという事はひしひしと伝わってきます。
過去に起こっている既存の業界の変化の波をいくつか思い出してみると、
着物を着る週間が減り呉服屋さんが激減した。
本がコンビニで売れるようになり街の本屋さんが激減した。
お酒がコンビニで売れるようになり街の酒屋さんが激減した。
大型家電店舗が近くに出来て街の電気屋さんが激減した。
などが有りましたが、これ以外にも色々と「業界地図の塗り替え」は行われてきました。
しかし常に「取って代わる販売方法や品目の需要」が伸びてきました。
ですがはたして今回のお酒の販売市場の減少は「それに代わる新たな市場」が形成されるのかどうかは注視しなければなりません。
少なくとも私共「店舗出店サポート」を生業としている企業に取っては死活問題となりかねません。
お酒に限らず個人消費は伸び悩んでいると言うニュースも頻繁に耳にします。
残暑もそして厳しい経済環境もまだしばらくは続きそうです。

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介