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首都圏都県別賃料相場

安売り競争の終焉?

2013年02月02日

12年度のスーパー売り上げは減少し、これで16年間連続して売り上げは落ちているとのニュースが1月にありましたが、安売りの最たる業態とも言えるスーパーはじめ、安売り居酒屋、安売りファーストフードなどの業態や仕入れ・販売方法の転換が始まるようです。
大手居酒屋チェーンでも今年から個店に負けないような「産地直送魚介類」で味の勝負を始めることなどがニュースになり、輸入食材に頼っていた飲食業態は円高により値上げをせざるを得ませんから、今年は「税金」「物価」の両面で間違いなくインフレになりそうです。
店舗賃料の傾向では「都心部は値下がり」傾向にあります。
長期間空室になっている店舗の賃料改定(値下げ)が主な要因と思われます。
景気も本格的な回復はまだまだ先ですし、ネットによる購買層の拡大により現実店舗の出店も今後の大きな拡大はあまり見込めませんから、今の「なんとなく景気が良くなりそうだ」というような雰囲気のある間に、有る程度の値下げや業種の拡大をしてでもテナント誘致を確実にして行くことをお勧めします。
都心部では今年から来年にかけて、新宿、渋谷、日本橋地域などの再開発、大型商業ビルの建築もラッシュを迎えます。
魅力的な大規模商業施設が次々と誕生すれば、駅からちょっと離れていたり、少し人の流れが弱くなりそうな「駅の周辺の個別のビル」にまで客足を向けさせるのは至難の技になりますから、出来るだけ特徴や工夫や持続力や競争力のあるテナントを誘致する事もこの先のビル運営にも重要なポイントになります。

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介