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首都圏都県別賃料相場

どの業界にも最盛期や衰退期が必ずありますね。国も同じように?

2018年06月04日


どんな商売・業界にも「最盛期」が有ると思えばその逆に「衰退期」が必ず到来するものです。
それらは決算情報に関連するニュースとして流れることが多く、我々の商売でもターゲット分析の基礎となるものです。
最近の「おお、業界最盛期到来!」と思えるニュースとしては、5月に開示された決算を元に流れた、

「ドラッグストア、5社全て最高益」

と言うニュースが目を引きました。一時はコンビニエンスストアにもドラッグ商品の一部が陳列認可されたり、ネットで医薬品の販売が認可されたりと、その当時は数多くの経済コメンテーターの口から危機感があふれ出ていましたが、それらの口先だけのコメンテーター達の観測は全て外れてしまいました。

業界は今では「お薬関連商品への依存」からの脱却に大成功しています。
今の大手ドラッグストアを訪れてみれば、どれだけ「薬以外の楽しい商品」に溢れているかが良く分かります。加えて訪日外国人の増加(既に今年は4月末で1000万人を突破!)による爆買いも復活しつつあるようです。これらの追い風がドラッグストア業界に多大な利益をもたらしています。

逆に「ああ、この業界は厳しい局面に突入しているな」と最近特に感じるのは「紳士服市場」です。
具体的に調査・発表されている市場規模の情報だけ見てもこのように分析されています。
「紳士服市場の1割を占めるメンズスーツ市場は、前年比19.5%減の2330億6500万円となり、1997年に5335億円あった同市場は12年間で半減したことになる。」

だれが見ても紳士服市場の衰退は顕著です。

当然各社とも「紳士服以外の柱となる事業」を模索していて、弊社にも飲食関連事業やサービス関連事業用途の店舗の検索依頼が数多く届いています。

ここまで書いていて、ふと頭に「歴史は繰り返す」と言う言葉が浮かびました。
考えて見れば世界中の国も同じような歴史を繰り返しています。
「ローマ帝国」しかり、「ハプスブルク家」しかり、そして「敗戦の後に復活してバブル期も経験した日本」
もしかり、ですね。

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介