成約率を上回るスピードで空室率が上昇
2009年07月06日
年間を通して見ると、坪当たり平均で＠1,000円〜3,000円下落している店舗賃料ですが、ここ数ヶ月は地域により高安マチマチな状況です。要因の一つには、「物件の動きが良くなってきている」ことが考えられますが、日本のTOPが100年に一度の大不況と言わしめた景気が半年やそこらでそうは簡単には回復するはずもなく、「成約物件数を上回るスピードで解約物件数が市場に放出されている」状況のようです。
年初は、5,000件だった当社の取り扱い物件情報件数もとうとう6,000件の大台に乗りました。
100年に一度…、の舌の根も乾かぬうちに「景気は底打ちした」と発表する割には、消費も不動産も浮揚感には乏しいと感じます。
店舗用不動産も、近年はどんどん規制が厳しくなるばかりですが、そろそろ少し緩和する方向性を打ち出さないとズルズルと不況の波に飲まれてしまい、気が付けば右を見ても左を見ても似たような廉価販売主体のチェーン店ばかりになりかねません。
株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介