*店舗仲介特記*店舗賃料はまた更に値下げ
2009年11月04日
先月はそろそろ下げ止まりかと思われた店舗賃料は、またさらに下げています。また、物件数も今年になって最多を記録しています。(店舗仲介のデータを基にした「店舗物件PRO」ご参照ください)
いかんせん「借り手不在」の市況がこう長く続くと、手段は「値下げ」「設備変更」「受入業種拡大」などに限られてきます。
止むに止まれず「自営店舗」の閉店情報も拡大しています。
「今月の主な業界ニュース」(テナント情報館に毎月掲載中)の見出しを拾い読みしていると、「リストラ」「低価格化」「効率化」しか生き残る手段が見当たらない各企業の苦しい状況がよく分かります。
店舗仲介の現場でも、「安いモノしか買わない」「安いモノしか食べない」「安いレジャーしかやらない」という低消費傾向が続いており、景気回復の兆しがなかなか見えてきません。
通例ならば「年末はかき入れ時」と言われますが、厳しい消費低迷の中では多くは望めないのかもしれません。
ちなみに、不動産市況の他の分野(オフィス賃貸やマンション販売など)の数値も相当に低迷しています。
どこかに光明を見出せる日は、来年になれば来るのか、それとも再来年になるのか、予断を許しません。
株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介