東京都心が続落傾向
2010年06月07日
5月はゴールデンウイークなどの関係で情報総量の動きは例月に比較すると1〜2割減なのですが、それでも都心部ではなだらかな値下げ傾向が見られました。また最近発表されたオフィス空室率統計では空室率は過去最低を更新し、間も無く開示される固定資産税評価額なども殆どの地域で下がる事も予想されますから、6月〜7月にかけては更に不動産相場全体が下落する事も十分に推測できます。
その一方で各企業の「今期の新規出店計画」がすでに本格的に動き出していますので、店舗に関しては今が「空室を埋めるチャンス」と言えます。
但し企業側にも「賃料が値下がりしている」実態は分かり切っていますので、例え「立地・面積・設備・他」が条件に合う店舗だとしても「賃料は少々厳しい指値申込み」と言うケースが全体の9割を占め、「賃料満額かそれ以上でも取り合いになる店舗」は1割以下と言うのがこのところの傾向です。
株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介