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首都圏都県別賃料相場

短期空室率の割合いが増加傾向

2011年02月14日

12ヶ月以上の長期空室物件の割合いが下がり、3ヶ月以内に新規募集が始まっている「短期空室物件」の割合いが増加しています。(相場TOWN内の地域別募集傾向のグラフ参照)
ところが新規の募集物件数は例月通りでさほど大きな供給の変化はありません。
と言う事はつまり「長期募集していた物件が埋まりつつある」と言う変化だと見て取れます。
何故そのような現象が現れているのかには幾つかの理由が考えられますが、一つは「値下げ」「受け入れ業種の柔軟化」が考えられます。もう一つは「出店企業側に新たにニーズが発生している」可能性も高いでしょう。
最近の業界ニュースを見ていると「昨年よりも出店計画を上積み」している企業が増えているように見受けられます。一般のニュースにもかなり「景気浮揚」と言うキーワードが見られるようになりました。それらから消費高上を見越してある程度「良い物件は今の内に交渉して押さえる」ような動きが少しずつ出てきているようにも感じます。
但し、一方では大手チェーン企業の不採算店舗リストなども「飲食、物販系」を限らず情報として流れてきます。
はたして今年が本当に景気が良くなり、この業界にも明るい未来の兆しが見えるようになるのかはもう少し時間が経たなければ判断は難しく、まだまだ余談を許さない状況です。

株式会社ビルズ 代表取締役 井上 良介